同じ願いを綴って。

2023年07月07日

2人用フリー台本。 男女ペア作品 


女 『離れた地で暮らすことを決めたのは、私だった。でも、離れた地で暮らすことに限界を感じたのも、私だった』

女 「ごめんね、もう…終わりにしよう」

男(電話) 『急にどうしたんだよ』

女 「急じゃないんだよ。ずっと考えてた。ねぇ、貴方の生活に…私って必要?」

男(電話) 『それは…今は離れて暮らしてるから、仕方ないだろ』

女 「"仕方ない"じゃないんだよ。それを選んだのは私…私たちだから。お互い、いなくても平気なんだよ」

≪男、女の前に現れる≫

男 「いなくても平気なら、こうやって来たりしない」

女 「…っどうして」

男 「話したいことがあって、来た。…ほら、金曜日だし、七夕だし」

女 「理由になってない」

男 「一年に数回しか会えない俺たちが会うには、うってつけの日だろ?」

女 「…意味わかんない」

男 「でも、もう終わりにしよう」

女 「え…」

男 「結婚、しよう。これからは一緒に暮らしたい」

女 「そんな…急に言われても…」

男 「離れてるから不安になるだろ?俺は離れていてお互いのことを考える時間も好きだけど…それは"君が隣にいればいいな"って思うからだから」

女 「…私だって"あなたの隣にいれたらいいのに"ってずっと思ってたよ」

男 「ほら、同じお願いだね」


同じ願いを綴って。 2023.07.07

©きぃ( 𝕏:@sp_key_ )
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