夏の陽射しとシュレーディンガーの猫
2023年09月04日
2人用フリー台本。
男女。会社の同僚。お名前は自由。
(会社の屋上)
《煙草に火をつける音》
男「ふぅー。(煙草を吐き出す)」
女「おっつー。」
《頬にアイスの袋を押し付ける音》
男「うおっ。何だ、(女)かよ。びっくりした。」
女「私で悪かったわね。こんな天気のいい日に休日出勤してるのなんて、私とあんたくらいよ。はい、アイス好きな方どうぞ。」
男「さんきゅ。ったく…今頃デートの予定だったのにな。」
女「お?彼女?」
男「いや、まだだけど。」
女「…可愛い?」
男「なんだよ、いいだろ別に。」
女「いや…(男)が付き合うような子っていつもさ、大人しい量産型文系女子って感じだよね。本当はしたたかなタイプの。」
男「なんだよその偏見。リケジョの僻みか?」
女「素直な意見を言っただけですー。…リケジョも食べてみたら案外美味しいかもしれないのに。」
男「お、アイス当たった。」
女「え、ずる。それ私が買ってきたやつなんだけど?」
男「選んだの俺だから。さて、仕事戻ろ。」
女「私も一本吸ったら戻るわ。」
男「まぁ、五年後…お前が一人だったらもらってやるよ。」
女「は?うっさい、ばーか。」
END
夏の陽射しとシュレーディンガーの猫 2023.09.04