月に、舞う。
2023年07月02日
1人用フリー台本。
ただ月を眺めていた。
どうしてこんなにも心惹かれるのか、私にはわからない。
ただその煌めきに、ただその光に憧れて…私は無意識に手を伸ばす。
決して届かないと知りながら。
それはとても静かな時間で、恋焦がれる胸の内だけが激しく私をどこかへ突き動かす。
もっと遠くへ。もっと高く。
その輝きに見合うように。
揺らめく衝動を見失わないように。
月に馳せた想いは私の心の灯となり、私が歩む道標となる。
全ては月の赴くまま。
月が魅せる、私の心の赴くまま。
月に、舞う。 2023.07.03